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一眼レフでの高品質パノラマ画像の仕組み

1ポイントにつき3枚 x 4方向 = 12枚 撮影する

使っている機材によって撮影枚数は変わるのですがここでは当社の使っている機材で説明します。カメラをパノラマヘッド(ノーダルニンジャなど)にセットして1方向3枚撮ります。なぜ3枚かと言うと、HDR合成するためです。HDRというのはハイダイナミックレンジの事です。

ハイダイナミックレンジ合成(HDR合成)

ハイダイナミックレンジと言ってもピ〜ンと来ないと思いますが、近頃のスマートフォンにも搭載されています。写真を撮影した時に「暗くて写ってない」とか「明るくて色が飛んでしまった」など経験があると思います。これを解消してくれるのがHDR合成です。簡単に説明すると暗〜い写真と明る〜い写真を予備で撮影しておいて、暗い写真で明るく飛んでしまっている部分を補完、明るい写真で暗く潰れてしまっている部分を補完します。このようにして明と暗と適正な明るさの写真3枚を合成することにより明るいところも暗いところも一枚の写真に収めることができます。これが1方向につき3枚撮影している理由です。

4方向12枚の写真

スティッチとは4方向の写真をつなげる事

12枚をHDR合成すると4枚になります。その4枚をスティッチします。撮影に使っているレンズは8mmレンズで上下左右180°撮影が可能です。そのレンズで90°ずつ回して4回撮影すると360°になるのですが、180°撮影できるレンズで90°回すと隣り合った写真は90°重なります。この重なった部分に共通で写っているものがあります。例えばテーブルの端でも良いですし、ドアノブの中心でも良いです。ともかく同じものがあったらそこにコントロールポイントを打ちます。コントロールポイントを増やしで行くと写真をつなぎ合わせることができます。大抵の場合、撮影さえ正確にしておけばコントロールポイントはソフトが上手く打ってくれてスティッチしてくれます。同じ模様が続く壁や真っ白な壁がカメラから近い時はスティッチが上手くいかない時があります。その時は手動でつなぎます。以上が1撮影ポイントのパノラマ写真の仕組みです。

パノラマツアー作成

お店の広さや通路や個室などの複雑さによってパノラマ写真の数は変わります。パノラマ写真が全て出来上がったらパノラマツアーを作成します。各パノラマをマップ上に配置してパノラマ間を行ったり来たりできるようにしたものがパノラマツアーと呼ばれます。あたかもその場所にいて、歩くように移動できることからバーチャルツアーとも呼ばれています。ツアーができたらGoogleMapに公開します。GoogleMap上では青い点となって表示されます。Googleマップを開き右下のオレンジの人型(ペグマン)をクリックしてみてください。青い点が現れるはずです。青い点ひとつがひとつのパノラマとなります。それとともにリスティングとも関連づけられます。

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